山崎公園里山の緑税を使った保全活動が開始されてから4年が経ちました。10月28日、土木事務所の主催で保全活動現地研修会が、山崎公園愛護会の参加で行われました。講師は、この保全活動を指導されている緑地環境プロデューサーの神保賢治先生で、毎年保全活動の進展に合わせて研修が行われています。 ※山崎公園愛護会のHPはこちら
▼保全活動が必要になった理由
里山は、昔、里山の木や竹は燃料や農業などに使われ、毎年手入れが行われていました。しかし、生活が変わり、里山の竹や木が使われなくなると共に手入れが行われず、木が大きくなり、藪に覆われる里山が増えています。山崎公園里山も建設後30年が経ち、木が大きくなりすぎ、また密になり地面に日が当たらず、草も生えなくなくなっていました。それにより山の斜面が崩れてしまう、保存したい桜が枯れてしまうなどの問題点が出ていました。
▼保全の内容
孟宗竹の間引き、高くなりすぎた木を途中から切り高さを低くする、土止めを作るなどの保全活動が4年間行われました。その結果、林の中に陽が当たることにより、切られた木にも緑が戻り、新しい草木も生えてきました。
▼研修会の内容
新しい草木は生えてきたのですが、里山を維持していくためには、自然に任せるのではなく、必要な木を残し、必要な野草を育てる手入れが必要です。今回の研修は里山樹木や野草の楽しみ、野鳥、チョウなどの昆虫という生物の多様性の維持、斜面や散策路などの維持などの観点から、新しく生えてきた木の、どれを切り、どれを残していくか、実地指導を受けました。